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夢の卵 鷺沼やすな

最近あらすじは読んでもアテにならないので、読み流すか読まずに本編に突入することが多いです。先入観なく、最初の印象と大切にしたいというのもあるので…
で、こちらの作品はCさんのおススメで入手したものの積んだままにして、ふと先日思い出したので読みました。正直Aレーベルには期待してなかったものがあったので、大分構えながら読み始めました。

途中まではありがち設定かな~と思ったのですが、途中からぐいぐい引き込まれていきました。まさかこんな展開になろうとは! 読めば読む程発見があり、目からウロコがポロポロ剥がれていく感じ。記憶喪失ものが地雷でなければ、是非読んで損はない作品だと思います。

夢の卵 (アクア文庫)夢の卵 (アクア文庫)
(2005/06)
鷺沼 やすな

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ベストセラー作家・黒沢太夏志(34)×マネージャー・上野詩草(24)

■あらすじ(転載)
モデルのような容姿のベストセラー作家、太夏志が強引に自分のものにした詩草。優しく綺麗なうえに秘書としても有能な詩草は、申し分のない恋人だ。ただ、常にクールでつかみどころのない性格は、同居を始めてからも変わることはなかった。ところが、伯父の葬儀のため出かけた詩草が、戻ってきた時には13年分の記憶をなくしていた。いつもと違い、無防備に寄りかかってくる少年のような詩草に、太夏志は戸惑いながらも新しい愛情を感じはじめて―。
 


今までワンマンに暮らして来た恋人との関係が、ある危機により根底から覆される。自分をサポートしてくれて当然だった完璧な恋人が、自分の手を借りないと生きられない状況になる。とまどう攻めだが必死に受けの面倒を見るうちに、受けの隠された過去を知り、攻めも人間的に大きく成長していく。

医療ものには厳しいokapiですが、この“病気を抱えながら生きていくことが非日常ではない”という描写スタンスがとても好印象でした。そして“真の悪人”はどこにもいないというスタンスも。誰もが日々戦い、そしてお互いに支えあい成長しあい、そういう普通のことが普通に描かれる素敵。ちょっとしたエピソードに込められた作者の想い。

記憶喪失ものなので、そういうのが苦手な方はお勧めできないかも知れませんが、読むと心が夢を見た後のような不思議な感覚が味わえる良書だと思います。

*****
同人誌が読みたかった…orz

| その他(小説) | 23:25 | comments(-) | TOP↑

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