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WELL 木原音瀬

WELL WELL
木原 音瀬 (2007/02/21)
蒼竜社

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やっと読みましたよ~!!
皆さまの感想を先に読んでしまって、どんどん怖くなってビクビクしながら読み始めたのですが…。まず、口絵がBLではなく最初「死体」かと思って、本を取り落としそうになりました。違かったですけど(^_^;;)ゞ

読後感 → まだまだツメが甘いかなぁ…
  (okapiはもっと最悪の結末を想定していたので、ちょっと肩すかし食らったようで物足りなかった?)

ラブレスと謳われた「冷血」よりも、ラブレスでした。後半に無理矢理そういうシーンを挿入したっていう逆に違和感を感じてしまって。あのシーンは別になくても…(以下略)
皆さまが「BLじゃなくて、ホラー小説として読むべし」という言葉に従い読み始めました。

勝手に「WELL」okapiスケール
 痛い ★★★☆☆
 甘い ☆☆☆☆☆
 エロ ★★☆☆☆ (ラブレスですが)
(木原作品の中での…です。他のBLとの比較ではありません)
 


■あらすじ(転載)
ある日突然すべての建物が崩れ、多くの人間が死に、地上は真っ白な砂漠に変わった。そして生き残った少数の人間たちには、過酷な現実が待っていた...。地下にいたせいで助かった亮介と幼馴染みのしのぶは、食料もなく、飢餓状態に陥りながら死を待つように生きていた。「亮ちゃんが一緒ならいい」と言うしのぶに、死にたくない亮介は苛立つが...。


これって無秩序の極限状態で人間がどうなっていくか?ということが書きたかったのかなぁと思ったのですが、リアルタイムで雑誌で「WELL」のみ読了していたのであの作品世界の怖さはだいぶ薄れていました。というか自分の中でいくぶん昇華されていたというか。

そして、現実社会ではもっと私たちの平和な価値観など通用しないような、残酷な殺戮というのは続いているのですよ。

生かされて。 生かされて。
イマキュレー・イリバギザ、スティーヴ・アーウィン 他 (2006/10/06)
PHP研究所

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少し話しがそれますが、この話しを読む前ルワンダの大虐殺を生き延びた人の手記をよみました。こっちはもっと壮絶です。人種差別?種族が違うというだけで小さいころから優劣をつけて教育され、ある日、クーデターのデマが飛んだことから、幼馴染みや隣人が大鎌を持った殺人者に変わるのです。家族構成から顔から全部分かっているので、逃げても隠れても家から引きずり出されて。女性は皆強姦され、男性は手足を切られ頭を割られ…。子供は道ばたに放置。ツテを頼って助けを求めても「助けたら、自分も殺される。庭に死体が転がるのは嫌だから、せめて私の庭からは出て行って(殺されてくれ)」とドアを目の前で閉められる。信じた人に密告され殺される人。外では毎日毎晩「殺せ~殺せ~!!」と政府の歌を合唱して回る集団。オレは何人殺した!を自慢して回る近所の人。「WELL」は「生きる」という最終目的のサバイバル小説でしたが、ルワンダの虐殺はそうじゃない。「根拠のないデマ」それだけなんです。

es[エス] es[エス]
モーリッツ・ブライプトロイ (2004/03/03)
ポニーキャニオン

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あと、私的に過去一番怖かった作品。
これは実際に行われた実験を映画化した衝撃のシチュエーションサイコムービーなんですが。無作為に“看守役”と“囚人役”に分けられ、監視カメラ付きの模擬刑務所に収容された24人が驚愕の変貌を遂げていくんです。
この実験さえなければ、本当に普通に暮らしていた人たちです。バイトで応募してきただけなんで、最初なんて和気あいあいなんですよ。しかし「役割」の存在って大きいんです。人としての尊厳が剥奪され、踏みにじられ、最後にはデマが飛び交い、結局仲間同士で殺しあいにまで発展し実験は永久凍結になったんですけど。でも囚人役っていっても、本当はなんの罪も犯したひとではないですし(実験だから)、そういう心理的な追いつめられ方の描写が半端じゃなくリアルで。映画の後半は震えるばかりでした。

******
皆さま「HOPE」が怖いというので、私的には「エス」とか、もしくは昔船乗りが食料を持っていく時に鮮度を保つ意味で家畜を生きたまま連れて行った…などのイメージを想像して読み始めました。なので最後には生きたまま足から食べていくとか、仲間同士で殺しあって人肉の奪い合いになるのか…とか。表紙の絵も深読みして、しのぶも手から食べられちゃってるの?(進行形)とか。本当数日ビクビクとして過ごしました。

やっと心臓の増毛も完了し、今回は初心に戻り「WELL」からもう一度読み直しました。
「WELL」は私的にややBL要素ありの甘いお話だと思いました。

最初の殺人を犯した時点で、しのぶは魂を悪魔に売り渡してしまったというか。殺す事に怯えながらも亮ちゃんのためには仕方がないこと。そういう価値観にシフトしたのでしょう。その瞬間が、最初のパンのシーンなんでしょうけど。
自分も変わったので、生き残った人間も同じ思考にシフトしたと考え、亮ちゃん以外の人に対して強い警戒心を抱くようになったんだと思います。でも毎日死体見ていたらなぁ。しのぶは現実を受け入れた人間なのでしょう。

そして亮ちゃんは、世界が変わっても価値感が昔のままお気楽思考な人でしたよね~。
しのぶに世の中の汚いことを全部背負わせてしまったので、世界の変化で他の人たちが豹変しても思考が純粋で「甘ちゃん」なんですよ。だから人が来る=助けがくる。決して強奪したり痛めつけたりする存在ではないと考えるのですよね。しのぶとは対象的に、現実を受け入れきれない人間です。

その2人のギャップが痛い。

そして田村と伊吹。
これも誰もが抱える「光」と「闇」の部分を分かりやすく象徴した二人だと思います。本当にこんなに強調された人はいないんでしょうけどね。でも伊吹の気持ちも分かります。「HOPE」までよんでここに戻ると、伊吹の作戦が完遂されていたらまた違った結末になったのかなぁ…とも思いました。少なくとも皆平和でしたよね。

「HOPE」
んー。
なんと言ったらいいのか。

マツイデパートの2人は何ものなのでしょう?? 野獣ですね(笑)

木原さんって分かりやすいなぁと思うのは、種明かしする前に沢山のヒントをくれることです。死臭がやたらするとか、最初の夕食が配られないと行った時点で、あー。と思いましたね。そして他の住人には紹介しないとか。赤塚が殺されたときにも、にゃるほど…と思いました。

んで田村が(ピー)された事件。私は最初マツイ軍団が一緒に仲良く輪姦するのかな~と思ったら、大津独占でしたね。そんなに田村は大津に対して「魔性のオーラ」を放っていたのでしょうか?? それでマツイ軍団に仲間割れを起こさせるほどに(笑) てか、このシーン必要だったのかな? なんだか今までの流れからして「あらいけない!ここまで書いたけどこれってBLだったわ。だから最後に付け足しでエロシーン入れなきゃ」的な違和感を感じました。

そして田村。
あやつは何者なのでしょう? どこまで理想論者なのでしょう? だってあれだけ皆を統率し信頼を受けていた田村が、仲間じゃなくて大津に強姦されたと知ったら。それは「恥ずかしいこと」じゃなくて「怒って」当然の内容でしょうし、人数的には絶対的に田村サイドの方が多い訳だから絶対田村を皆が見捨てるとは思えない。そこで戦争勃発させればよかったのに、それなのに、あそこで大津の言いなりになって監禁されつづけてしまった田村が私には理解不能でした。

そして、のらワンコ。
どうして君はそうタイミングよく現れたんだい?(笑)
あれは田村に食料を選ばせる為の木原さん的な究極アイテムだったのでしょうが、ちょっと出来過ぎていたような…。それともワンコも、例の日からずっと死体を喰って生き延びていたのかな。えらいよ、君。

これからどうなるんでしょうね。
私は最後、仲間同士(チーム田村)で「食料」確保の殺しあいに発展するんじゃないかと、ちょっとわくわくしながら読んだんですよ、正直。でも結局は、悪い人を倒して終了でしたね。

あの極限状態に置かれても、チーム田村にはお互いに信頼関係があってすごいと思いました。そこが、ちょっと「ツメが甘い?」と感じた部分です。それともそれだけのカリスマ性(求心力)が田村にはあったのか。
普通生きるか死ぬかの極限状態だったら、絶対自分以外は全員「敵」になる気がするんですけどね。しかし乙女が読む「BL」でそこまで書いちゃ…やっぱりだめだったのかな(笑)などと考えてみました。

| 木原音瀬 | 10:39 | comments(-) | TOP↑

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