PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

いとしさを追いかける 杉原理生

いとしさを追いかける
杉原 理生著
幻冬舍ルチル文庫 (2007.3)
高校の先輩×後輩→大学の先輩×後輩(父親の本妻の子×愛人の子でもある:血の繋がりはない)

個人的にはこの本の発売をすっっっごく待ち望んでいたのです。
「テレビの夜」の初出は小説B-boy2002年。
たまたまこれを雑誌で読み凄く気に入ってしまったのです。その時「杉原理生」という作家さんの名前がこれほど私の人生に関わってくることになろうとは想像もしておりませんでした(笑)。ただ「お気に入りの話」として雑誌を切り抜きして保管していたのを、去年再度読み返して再び感動に浸っておりました。そういえば初出からだいぶ期間が経っているので、単行本になっていてもおかしくないよね!!とその場でネット検索かけたのですが、残念な事にまだ発売に至っていないことを知りがっかりしたことが思い出されます。その後、偶然ご本人のブログで「テレビの夜」の単行本化の計画があると知り狂喜乱舞しました。

前置きが長くなりましたが、なんとこのカプとも5年ぶりの再会になったのです。
もう凄く嬉しかったんですよ~~(≧▽≦)
ただ雑誌掲載時と絵師さんが変わってしまったのが少し残念でしたが…。でもそんなこと気にならないくらい発売されたことが嬉しかったのです。

たとえバイト先で某眼鏡にタイトル暗記されたあげく、脇で読み上げられたとしても…!! いいんです! これは私の中では名作ですから!! 恥ずべきことではないんですもん!!
 


■あらすじ(転載)
進学のために上京した杜国(受け)が、最初に電話をしたのは高校の先輩・掛井(攻め)だった。杜国は高校時代、ある目的で掛井に近づき、そして傷つけてしまった。それ以来連絡をせず、1年ぶりの突然の電話で「テレビの配線わかります?」と言った杜国に、掛井は高校時代と同じように優しくて…。「テレビの夜」を加筆修正し、書き下ろし続編を同時収録!!


「テレビの夜」
杉原さんの文章って(ハゲ本の時にも思いましたが)すごくセンシティブですね。甘くて繊細な砂糖細工のようです。受けの視線で書かれていくのですが、どんなに掛井の事が好きだったか。そして高校時代興味本位で掛井を傷つけてしまった事が悔やまれて仕方ない。でも臆病なので素直になれない…そんな片思いにも似たもどかしさがたまらなくいいです!! いいんです!!

そしてそんな片思いの相手である掛井は、もともと杜国にメロメロな訳です。でも2人は複雑な事情があって一度は交渉を断ちますが、それで諦めきれない杜国の臆病でいて突飛な行動を、やっぱり杜国のことが諦めきれなかった掛井は結局全部許してしまうのです。2人の間の確執と恋愛の狭間でゆれる気持ちのヒダがとても丁寧に描かれていて、やっぱりキュンキュン☆(死語)してしまいました。

「いとしさを追いかける」
めでたく恋人同士になった2人。
しかし掛井を意識して好きすぎるあまり、逆に嫌われたらどうしようとギクシャクとしてしまう杜国。そして登場する中西という掛井のゲイの友人。擦れ違いざま「性悪」と言われたり、2人の関係をしりつつ「掛井の彼女(ようは杜国)」の話しをふってみたりと、明らかに敵意をもったように接せられ戸惑う杜国。もともと掛井をだまして近づいたという過去があるゆえ、そして現在自分をだまして近づいて来た中西という存在がダブり強烈な自己嫌悪に陥る杜国。しばらく距離を置きたいと掛井を突き放してしまう。なんだかんだありながらも、醜い部分綺麗な部分も全部含めて、それでも杜国を愛していると全てを許してしまう掛井。まるで天使様のような懐の深さです。

****

SWEET WATER
2007.3.4

「テレビの夜」と「いとしさを追いかける」の間。
ふたりが初めて結ばれた翌日のことを、掛井視点で高校時代の回想を交えて書かれています。
要するに、ベットで終日いちゃこらしています

あと今。ご本人のブログで、この同人誌で削った「おまけ話し(某エロとじに近い)」が公開されています。passが必要なのですが、同人誌をお持ちなら簡単なpassです。でもお持ちでないなら無理だと思います(死)。でもかなりレアだと思いますですよ~~エロエロです。

| その他(小説) | 23:47 | comments(-) | TOP↑

PREV | PAGE-SELECT | NEXT