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鏡の中の九月 榊花月

鏡の中の九月 (新書館ディアプラス文庫 164) 鏡の中の九月 (新書館ディアプラス文庫 164)
榊 花月 (2007/07)
新書館

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取次店の営業(27)×書店バイト(20)

夏休みに入って、書店バイト三昧のokapinです。
今回のこの話は書店が舞台だというのと、榊さんが書かれているというのでちょっと気になっていました。

木下さんの麗しい表紙に惹かれページ開いたら、すっかり話しに引き込まれ最後まで一気に読んでしまいました。仕事描写がリアルで楽しかったです。私にもこんな素敵な出会いないかしらん♪←ムリ 久しぶりに「小説」を読みましたよ~~(^_^;;)ゞ
 


■あらすじ(転載)
本屋でバイトをしている大学生の秋雨(しゅう/受け)は、いつも顔を合わせる取次営業の生方(うぶかた/攻め)が苦手だった。なのに飲み会で酔っ払った時、孤独だった子供時代のことをつい話してしまう。愛想の良さは業務用、実は俺様の生方だったが、意外にも秋雨に共感を示してくれた。そして秋雨が好きだと言ったのだ。誰からも必要とされたことなどなく、彼の言葉も自分の感情も信じられない秋雨だったが……。


主人公の秋雨には病弱な弟・春海がいます。
小さい頃から弟は病院にかかりっきりで、母親はそちらの看病で手一杯。自分は大切にされずに育ったと思って家族とは微妙に距離を持っているんです。なので臆病で、自分の感情を表に出すのも苦手。

でもバイトは楽しい。なぜなら自分の仕事ぶりがちゃんと売り上げ(成果)としてあらわれるから。今ではすっかり学校よりもバイトに熱を上げている秋雨ですが、ある時職場の飲み会で前後不覚になるほどベロンベロンに酔って潰れてしまいます。それまであまり話しをしたことが無かった取次店営業の生方に、今まで他の人に話せなかったような自分の家族のこと、過去の家族とのわだかまりのことを話してしまったようなのです。だが翌日全く思い出せない。なにやら匂わせてくる生方に、どこまで知っているのか聞きたいのですが、生方はニヤニヤしながらも少しずつしか教えてくれない。そうやって絡んでいるうちに、あれ? おれ微妙に口説かれてますか??状態に。鈍い秋雨でも「またまたぁ~~~」と冗談で流すが、一体どこまで生方が本気なのか秋雨は相談する人もいないので1人でグルグルまわっています(笑)

人付き合いもまともに出来ないのに、はじめての恋愛(それも男)の駆け引きでぐるぐる。生方に押されれば意識しすぎてつっけんどんな態度を取ってしまうし、かといって引かれちゃうと淋しくて焼きもちやくし…。自分の感情を持て余し気味な秋雨。相手を(自分も)信じられずに試すような事を口にして、生方を怒らせてしまいます。

それから1週間、二人は関係はよそよそしくなり修復できずにいます。いつもは大人の生方がなんとなく折れる形で丸め込んでくれていたのですが、今回はそれも期待できないとなった時。はじめて秋雨から生方の懐に飛び込んでいきます。

「俺ーー俺とつきあって下さい」
「…本気?」

結局は、生方はこうなることは想定の範囲内だったんですけど(笑)
臆病な秋雨が自分から「決断」を下す必要が、これからの二人の関係をすすめていく上ではあったので、これはそれなりにハイリスクなカケだったことは事実でしょう。でも自分からハードル飛び越してくれて、生方は嬉しかったでしょうね。

しかしやっとつき合い始めた二人にも次なる難関が(笑)
異性とも同性ともつき合った事が無い秋雨に、やはり強引には体を奪うことはせず辛抱強く待つ生方。二ヶ月間、一緒に夕ご飯食べて→タクシーで家までおくって→キスだけですよ。マジっすか!! さすがに秋雨も恋人関係なのにこれじゃおかしいとは思うのですが、しかし自分が生方と深い仲になって体をどう作り替えられちゃうのかと考えると怖い…生方が逃がしてくれるうちはこのままでもいいんじゃないか…とグルグル思考。最後の決断はやっぱり秋雨がさせられるんですけど、忍耐強い男・生方。それなりの秋雨へのアプローチは忘れないけど、訳が分からないうちに強引に関係を引っぱっていかないことに、生方の本気さも伝わってきました。

話しは変わるんですけど、病弱な弟とカテキョーの二人が密かに妖しいんじゃないかと睨んでいるんですけど。あの二人は恋には発展しないのかしらん。

| その他(小説) | 13:21 | comments(-) | TOP↑

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