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私と猫と花の庭 月宮零時

私と猫と花の庭 (ガッシュ文庫)私と猫と花の庭 (ガッシュ文庫)
(2007/05)
月宮 零時

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引きこもりの画家・皐月(年齢不詳)×高校生・スズナ(16・17?) 年の差

CDが出るというのと、各所で好意的なレビューが上がっていたので気になっていました。月宮さんは初読みです。厳密に言えば「猫(もしくはネコミミ)」は出てこないのですが、作中で存在自体が”子猫”に例えられるスズナは、喜怒哀楽が見えないしっぽと耳でわかりやすく表現されています。
 


■あらすじ(転載)
ああ、まただ――子猫がついてくる。
画家の九条皐月(攻め)は、このところ猫のように自分をつけてくる少年を愉しみにしている。日に日に間合いをつめてくる彼は、ある日ついに皐月のテリトリーの庭に入った。彼・スズナ(受け)は、それからは毎日のように庭に来て、楽しそうに皐月のそばで過ごしている。スズナの好奇心に惹かれるようにセックスをし、蜜月のような逢瀬が続く。しかし、スズナは探していたのだ――この庭に埋まっているはずの秘密を…。スズナが暴こうとしていたのは、皐月の代表作《四季》にまつわる謎だった――。


これは私でも分かる、画家先生の一人称語り。
ちょっと不思議な語りで物語が進行していきます。

画家先生の視点でスズにゃんを見ると、本当に突然何を考えているのかも分からず、勝手に懐に飛び込んできた仔猫みたいに見えてくるので不思議です。そしてそんなにゃんこの存在で、今まで人と距離をとって暮らして生きた生活が一変し、でも心のどこかではそんな変化をすっかり楽しみにしている画家先生(むっつり)。スズナを年上の余裕でリードしているように見えて、でも生活の管理や決定権はすっかりすずにゃんが握っている。束縛ではなく良い依存関係というか、年齢でも価値観でも社会的立場でもすべて凸と凹に見えるのに、それが見事に一致した、理想カプに見えました。実は手の上でコロコロ転がされて、でも嬉しがっているのは、ずっと年上の画家先生なのかな~と思ったりして。そしてそんな先生をぐいぐい引っぱっていくスズナも、それだけ信頼されていることが嬉しくて仕方ない!って感じで。

個人的には、最後のページのすずにゃんの絵が好きでした。

| 企画:ケモノ耳 | 20:01 | comments(-) | TOP↑

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