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美しいこと上下 木原音瀬

雑誌掲載分まではオンタイムで読んでいたのですが、その時でもかなりエンディングが不消化に終わった話。ついに待望の書籍化です!!書き下ろし~~書き下ろし~~

美しいこと(上) (Holly NOVELS) (Holly NOVELS)美しいこと(上)
(2007/11/21)
木原 音瀬

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美しいこと(下)美しいこと(下)
(2008/01/21)
木原 音瀬

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寛末基文(33~34)×松岡洋介(28~29)

最近の木原作品では久しくお目にかかってない(気がする)白でもなく黒でもなく、その中間のグレーゾーンを絶妙な感覚で突っ走る気持ちの悪さが満載の作品でした。まさに木原さんでしか作り出せない作品の一つだと思います。もう本当に読みながら何度ちゃぶ台をひっくり返したことでしょう!こんなに気分がムッカムッカするのに読むのが溜められないんです~~!もう、神よ!私をもっと虐めてくれ~~(キモイ)

 勝手に「美しいこと」okapiスケール
 痛い ★★★★☆
 せつない ★★★★☆
 甘い ★★☆☆☆
 エロ ★★☆☆☆
 寛末むかつき度 MAX! ←(-"-;)
(木原作品の中での…です。他のBLとの比較ではありません)
 


■あらすじ(転載)
松岡洋介には週に一度、女装して街に出かけるという密かな趣味があった。ひょんなことから始まった女装は、道行く男達の視線を集めたことで楽しいイベントになっていた。そんなある日、女の姿でナンパされた松岡は、食事ぐらいならと軽い気持ちでついて行ったはいいものの、大変な事態になり…!?


仕事が出来ないけど良い人の皮を被った優柔不断人間・寛末。
バリバリ仕事もできて格好良く洗練されたシティ派人間・松岡。

あああ!!(屮゜Д゜)屮

たまにどうしてこんなダメンズに、よりにもよってこんな上玉なパートナーがくっつくんだろう!?と不思議に思うときがありますが、まさに今回はそんな感じでした。木原さんお得意の、立場逆転というものありましたしね(※リバではない)

松岡女装中  寛末→松岡
最初はダメンズから強烈に口説かれ、何度も縁を切ろうとしたのですが結局押し切られてつき合うことに。つき合いだすと、松岡のほうもメロメロになってしまいます。ちゃんとダメンズを引き立てるよう、あえて自分を半歩下においたりしてその努力はなんともつつましいんです(ノд-。)

しかしある時女装していたことがばれます

王道のBLなら「どんな格好してても、お前がお前であるかぎりスキだぜ~」とかでハッピーエンドになりそうなものですが、木原作品はそう簡単にはいきません。男であるということ=受け入れられない存在として拒絶されてしまうのです。

男性に戻った松岡  寛末←松岡
女装がばれても自分を受け入れてくれるものだと信じていた松岡は、寛末の心変わりに衝撃を受けます。外見が違うと言っても自分自身はなにも変わっていないのに…。しかも寛末は「だまされた」としか思えず両者は平行線に。それでも食い下がる松岡に、寛末は最低なことをしでかします。これでちゃぶ台1回目です!

しばらく縁遠くなっていた2人ですが、またどうにか男性同士としてつき合い始める2人。しかしフッとした瞬間寛末は、松岡のなかに女装していた時の彼女の姿を探したりするんです(最低だな)。一緒に食べにいったり、旅行にいったりするのですが、寛末は結局「男性である」という根底の部分で松岡を受け入れきれません。それでも松岡は寛末に言われた言葉を信じて辛抱強く見守るんです。松岡は自分の分の悪さを自覚しており、寛末にワガママを言わないし、本当に耐えて耐えて…。しかしダメンズは本当にダメですよ。自分のちっぽけな男プライドが邪魔して、松岡を恋愛対象ではなく、同じ男として自分と比較して卑下して勝手に心の闇に埋没していくのです。松岡の好意を「好意」として受け入れられなくなっていくのです。そして一方的な縁切り宣言。ちゃぶ台2回目ですよ!

リストラされるダメンズ 寛末 松岡
寛末は地元に帰って、実家でニート生活。数ヶ月経った後、ふと松岡の事を思い出します。都合の良い男は、自分が振ったのにも関わらず、松岡はまだ自分の事がスキであるという妄想に取り憑かれています。俺が誘ったら断らないんじゃないかという妙な確信のもの連絡を入れますが、そのころ松岡は寛末を断ち切って音信不通。住所も分からないという状態になっている。その時になってはじめて「自分は松岡に切り捨てられた」という事実に気付いたダメンズ。男に迫られたら逃げるのに、連絡手段を断たれただけで慌てふためきます。

上京そして… 寛末→松岡
友人の結婚式でどうにか寛末は松岡を捕まえます。このチャンスを逃したら、もう二度と松岡に相手にされないと断崖絶壁に立ち必死の寛末。松岡につれなくされても、なりふり構わずアタック。そして強引に約束を取り付けようとしますがあえなく玉砕。結局ヤケ酒かっくらって街で酔いつぶれていたら、心配してもどってきた松岡にホテルまで運んでもらうがそのまま寝落ち。どこまでいっても最悪な男なんですよ

翌日も松岡をひたすら連れ回す寛末。松岡を帰らしたら縁が切れてしまう!と必死な寛末は、ほぼ誘拐に近い状態でぐるぐると。しかし態度が煮え切らない男に、とうとう松岡が「言いたい事があるならはっきり言え」とキレます。その時はじめてダメンズは自分が恋の罠に陥っていたことを知るのです。ちゃぶだい3回目!!

ぜいはぁ。

寛末、鈍いのもたいがいにしろよー!!!ヽ(`Д´)ノ

大好きオーラが出まくっている松岡が、寛末の気まぐれに振り回されていてかわいそうだよ~~(ノд-。)


エンディングはやはりちょっと尻つぼみな感じだったので、この先本当にラブラブになるのか小冊子に期待っす!カップルがラブラブしているのみるの大好きよ~~。好きキャラなら特に。

しかし雑誌掲載分以降(「愛しいこと」)だけでもこんなに心がかき乱されるだなんて…お、恐ろしい作品だわ。主人公なのに、寛末の後ろからモノを投げつけたくなったのも1回ではありません。でも松岡があんまりにも寛末大好きだから、「しょうがないなっ、お前がそんなにスキならパパも手を貸してやるか」って思いたくなっちゃうんです。うおぉ~~~(ごろんごろん)

| 木原音瀬 | 15:28 | comments(-) | TOP↑

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