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薔薇色の人生 木原音瀬

もう、本当に大好きなカプの大好きなお話!

そして色々な試練(出版社が崩壊したり…)もありましたが、無事に書籍としてまとまって手元に来たのが感無量です。その時にも読んで涙したはずなのに、同じセリフ・同じ場面でやっぱり涙が出ました。
セリフがこう…胸にグっと迫ってくる感じなんです。

ふふ。
そしてやっぱり帯はピンクでしたね

薔薇色の人生 (B-BOY NOVELS)薔薇色の人生 (B-BOY NOVELS)
(2008/07/18)
木原 音瀬

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デリヘルマネージャー・百田保男(36)×刑事・浜渦論(30)

かの 不細工特集 で掲載されていた作品ですヾ(≧∇≦)ノ 

イケメンでストイック@でも自分には無頓着な受けと、不細工でグダグダ@料理上手でキレイ好きな攻め。なんちゅう王道から外れた設定なんだ! でもね、すごくBLらしいお話になっているんですよ。不思議。本当不思議。


■あらすじ(転載)
愚かな生き方のせいで、家も家族もなくしてしまった百田(攻め)。生きていても仕方がないと自棄になりかけた時、偶然通りかかった警官に制止される。生真面目な正論に腹を立て、その警官・浜渦(受け)に「抱かせろ」と無理難題をふっかけるが、彼はすべてをなげうち、百田を救ってくれた。彼のために生きることを誓う百田だったが…。ひたむきな恋がすべてを変えていく。大人気のモモ×ロンちゃんシリーズ!
 
 勝手に「薔薇色の人生」okapiスケール
 痛い ★★☆☆☆
 せつない ★★☆☆☆
 甘い ★★★★☆
 エロ ★★☆☆☆
(木原作品の中での…です。他のBLとの比較ではありません)
 


つき合って6年のカップル。
性格も社会的な信用も水とアブラっちゅうぐらい共通点のない二人。

真面目一辺倒で冗談も言えず24才まで誰ともつき合った事がなく、周囲から浮いているという自覚のある警官のロンちゃん。

人生に失敗続きで、転落人生を切り替える切っ掛けさえも失い自暴自棄に全てを失い、最後の死ぬ選択さえ許されずに全身ハリネズミのようにして生きてきた前科3犯のモモ。

おちついた現在の二人の関係。そして波乱の出会い。どきどきのおつきあい。
二人の人間関係の距離感を上手く対比させ、その間に起こった変化を読者に明かしていくような面白い手法をとられているなぁと思いました。


「薔薇色の人生」 モモ視点

今でさえロンちゃんにメロメロなモモですが、出会いの時には完全に最低な人間でした。自分のことしか考える余裕がなく、たまたま警官という立場だったロンちゃんに自分のそれまでの人生の不幸全てをぶつけ発散しようとする。

だけどここで木原マジックが。.:*:・゜☆。.:*:・゜★

相手の人間性などなんの興味もなく、ただ警官をヒイヒイ言わせて優越感に浸りたかっただけだったのに。その警官の人間性に触れた時、はじめて相手も傷みも喜びも感じる同じ人間だったということに気付く。その時モモは強烈にロンちゃんに惚れてしまうのです。
ロンちゃんに嫌われたくない。ロンちゃんを独占したい!

ただその思いだけに、今までは少しでも嫌な事があると我慢できずにダークな部分に逃げてしまっていたモモが、どんな苦労もいとわずコツコツ頑張る力を得ます。そして継続していくことで周囲の信用を得て、人の温かさに触れるうち、更正して生きて行く素晴らしさに気付きます。でもやっぱりその更生の先には、ロンちゃんが側にいてくれる幸せというのがあるんです。しかし好きな相手に上手く自分の感情を伝えられないモモ。ついつい小学生並みの意地悪をしてみたり、気を惹こうと必死になるのですが、初めてロンちゃんの誕生日の日に告白。鈍感なロンちゃんにショックを受けたり、泣いたりわめいたり。

モモに告白され、それまで機械的に接してきたロンちゃんが初めてモモを意識します。
なんて不器用な人たち!! しかし、もうね、なんというかステキな二人です。

p115 
> 一緒にいて安心するんです。
> 大事にしてもらっていることがわかって嬉しい。
> そういうことでは駄目なんでしょうか
(モモの告白を受けてのロンちゃんのOKの返事)

ロンちゃんは口数は多くないですが、嘘を語らない。不器用に訥々と語られるセリフのなかにあふれてくる優しさに、モモでなくてもストレートに胸に響いてきます。本当、奇跡のような存在!

でもロンちゃんより格下でゴミだと自覚しているモモは、さんざんロンちゃんから大切にされているにもかかわらず不安になり、ロンちゃんに「役立つ」人間になりたいと勝手に密偵みたいなことを初めてしまいます。必死に止めるロンちゃんだったが、それ以上にモモの決意は固く、ロンちゃんがふと目を離したすきに囮捜査の真似事をしてバレ瀕死の重傷を負う事件に巻き込まれてしまいます。

すごい!
あんなに人生に捨て鉢だったモモが、こんなに命をかけてロンちゃんに尽くすだなんて。でも生死を彷徨いながら、ロンちゃんもすごい覚悟を決めてました。
最後、またロンちゃんのセリフで泣きましたね。


「年上の恋人」 ロンちゃん視点

すごくイケメンで仕事も出来て!なのになぜかチンピラ崩れのモモとつき合っているロンちゃん。そのロンちゃんの内面が、この章では明かされていきます。

モモがロンちゃん大好きなのは「薔薇色の人生」で嫌というほど語られているのですが、その想われ人である堅物ロンちゃんが、同情でもなく義務でもなくモモを本当に尊重して対等につき合っている。一見不釣り合いの二人にも関わらず、ロンちゃんにはロンちゃんらしく生きていく為に、自分を全力で愛してくれる百田という存在が必要なのだと明かされます。

p298
> 刑事は辞めません。けど百田も手放しません
> 彼は僕にとって、必要な人なんです
(同僚・甚呉への告白)

ロンちゃん…(TДT)


「後輩の恋人」 同僚・甚呉視点

二人の関係を唯一知っている人。

デキル男ロンちゃんの才能に嫉妬して虐めまくっていたにも関わらず、ロンちゃんも普通に恋愛に悩み生きる1人の男であるということを知り、急に親しみを覚えて相談役を買って出た(笑)

しかしモモとあらぬ浮気疑惑の現場を抑えられ、パンツ一丁で一生懸命言い訳している二人が笑えます。うふふ。
バカップルにトバッチリ受けて困っている人を見るの大好きvv

| 木原音瀬 | 16:55 | comments(-) | TOP↑

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