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悪魔とキスをする前に 神楽坂はん子

回想でつづられる話しは、最後に地雷がある場合…困る。
しかし張られた伏線は見事に回収し、作品の完成度は見事だと思う。
でも私的にはちょっとアウトだった(もちろん大好き!という人もいると思う)
読後感想は両極端に別れそうな作品だなぁと思った。

悪魔とキスをする前に (ディアプラスコミックス)悪魔とキスをする前に (ディアプラスコミックス)
(2008/09/30)
神楽坂 はん子

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ライター・岩渕理人×?・月舘櫂

■あらすじ(転載)
フリーライターの理人は、高校の頃一度だけ印象的な出会いをした青年・櫂と再会する。酒の勢いでうっかり寝てしまい、一晩だけのつもりが気持ちよくてズルズル関係を続け、超ナリユキな同居生活が始まる。しかも能天気なようで意外に屈折を抱えている櫂に振り回される内、段々かわいく思えてきて!? 一度だけのTRUE LOVE!!
 


顔もよくて家柄もよくて流されているように生きていて、でも何かに鬱屈としている月舘櫂という存在が、やっぱり最後まで分からなかった。男と寝る事に対しての敷居が低い櫂が、興味があれば誰でも寝てしまうような彼が、唯一長続きした相手というのが岩渕。

運命の神様はいたずらに、彼らを何度となく引き合わせる。

多分櫂にとっては、自分もしたかった夢を実現している岩渕の存在はねたましく、しかし憧れでもあり、そして愛おしい存在なんだと、それゆえに離れられない引力みたいなものがあったのだろう。岩渕の側にいて、それでもがむしゃらにもがく彼の姿は、決してキレイなものではない。しかしライバルでもある岩渕にはその姿はみられたくなくて、一生懸命無気力のふりをする。なんだか櫂は、痛ましい生き物なのだと思った。

岩渕の回想ですすむ話しだが、岩渕よりも櫂のあやうさに目が離せない作品だと感じた。

| 神楽坂はん子 | 11:09 | comments(-) | TOP↑

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